相続放棄と思っていたのに財産が残った 事例2
お亡くなりになられた方が、自宅マンションと多額の負債を残してお亡くなりになられたため、どうすればよいのかわからないとのご相談でした。
ご相続内容 | |
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お亡くなりになられた方の ご住所 |
大阪 |
ご相続人様のご住所 | 大阪 |
ご相続人様 | 奥様、お子様2人 |
ご相続財産 | ご自宅 |
生命保険金 | 約1,000万円 *相続放棄をしても受け取ることが出来ます。 |
負債 | 住宅ローン約1,000万円 *団体信用生命保険で完済予定 その他約3,200万円の負債 <内訳> 金融機関Aに対する負債額: 約1,500万円(うち約750万円が遅延損害金) 金融機関Bに対する負債額: 約1,500万円(うち約750万円が遅延損害金) 消費者金融に対する負債総額約200万円 |
当センターにご相談に来られる前に、ご相続人様ご自身で自宅マンションの売却予想価格を調べたところ、同じマンションの他の部屋が約3,000万円で売りに出ているとのことでした。
ご相続人様としては、負債額がマンションの売却価格を上回っているため、相続放棄を考えながらも、なにか他に方法はないのかとの思いで当センターへご相談に来られました。
そこで、初回ご面談時にいくつかの方法を考え、ご提案をさせていただきました。その結果、負債の内約1,500万円が各金融機関に対する遅延損害金のため、交渉によって減額をしてもらえる可能性があると考え、その方法による事となりました。
なお、交渉に関しては、ご自身で直接交渉されるのが最適であると考え、少しでもご不安を取り除き、交渉をうまく進める事が出来るようなアドバイスをさせて頂きました。そして、交渉の結果、遅延損害金の額を約8割減らして頂くことに成功致しました。
また、消費者金融に対する債務を当センターにて調査したところ、一部は残債務がありましたが、一部は払い過ぎになっている状態であったため、消費者金融に対する残債務は差し引き約20万円になりました。
なお、自宅マンションは当センター所属の不動産会社の仲介により約3,200万円で売却することが出来ました。
以上の結果、ご自宅を手放すことにはなりましたが、当初ご相続人様が考えておられた相続放棄をせずに済んだのみでなく、お手元に約1,200万円の財産が残ることとなりました。